メッセージ

日本語ビジネス専門用語カテゴリー

カテゴリー :IT

クリックジャッキング(Clickjacking)

「クリックジャッキング」は、ユーザーが見えているものとは異なる内容がクリックされるように仕向ける攻撃手法で、ウェブセキュリティにおける脅威の一つです。攻撃者は、透明なレイヤーや偽のボタンを使って、ユーザーのクリックを意図した別の要素に誘導します。

特徴:
・透明なレイヤー: 攻撃者は、ウェブページ上に透明なiframeやボタンを重ね、ユーザーが実際にクリックする内容を隠します
・誤クリック: ユーザーが意図しない操作を実行させられる。例えば、ボタンをクリックするつもりが、背後にある別の要素がクリックされることになる
・意図しない操作: ウェブサイトやアプリケーションにおいて、ユーザーの操作が予期せぬ結果を招く

例:
・偽の「いいね」ボタン: 攻撃者が透明な「いいね」ボタンをSNSの実際のボタンの上に配置し、ユーザーがそのボタンをクリックすると、実際には攻撃者のページに「いいね」してしまう
・偽のログインフォーム: 攻撃者が透明なログインフォームを重ねて、ユーザーがログイン情報を入力するように仕向ける

対策:
・X-Frame-Options ヘッダー: ウェブサーバーで X-Frame-Options ヘッダーを設定し、自サイトが他サイトにiframeとして埋め込まれるのを防ぐ
・Content Security Policy (CSP): CSPを使用して、iframeやその他のリソースのソースを制限し、不正なコンテンツの読み込みを防ぐ
ユーザーインターフェースの設計: 明確で視覚的に分かりやすいユーザーインターフェースを設計し、クリック可能な要素が意図した場所に正しく表示されるようにする

クリックジャッキングは、ユーザーが意図しない操作を強制されるリスクがあり、ウェブセキュリティの対策を適切に講じることが重要です。