日本語ビジネス専門用語カテゴリー
カテゴリー :経理・財務
先物(さきもの)(Hợp đồng tương lai)
「先物(さきもの)」とは、将来の特定の日に、特定の商品や金融商品を、現在の時点で合意された価格で売買する契約や取引のことを指します。この取引は、主に価格変動リスクの管理や投資目的で利用されます。
特徴:
・将来の受渡し: 先物取引では、実際の受渡しが将来の特定の日に行われます。売買価格は取引成立時に決定されるため、将来の価格変動に対するリスクをヘッジすることができます
・標準化された契約: 先物契約は、取引所で標準化された形式で取り扱われます。これにより、契約内容が統一され、取引が円滑に行われます
・リスク管理: 先物は、価格変動リスクを回避するためのツールとして利用されます。例えば、農業生産者が将来の収穫物を現在の価格で先物契約を結ぶことで、市場価格が下落した場合のリスクを軽減できます
・投機: 価格変動を利用して利益を狙う投資家が先物を利用することもあります。価格が予想通りに動いた場合、大きな利益を得られる可能性がありますが、逆に動いた場合には損失が発生するリスクも伴います
適用例:
例えば、ある投資家が3ヶ月後に小麦を購入する先物契約を結んだとします。この契約では、3ヶ月後に小麦を特定の価格で購入する権利と義務が発生します。もし市場価格が上昇すれば、投資家は利益を得ることができ、逆に市場価格が下落すれば損失を被ることになります
先物は、株価指数、通貨、商品(農産物、エネルギー、金属など)を対象とすることが一般的で、リスク管理や投資の手段として広く利用されています。