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カテゴリー :製造業

バスタブ曲線(バスタブきょくせん)(Đường cong bồn tắm)

「バスタブ曲線(バスタブきょくせん)」とは、製品やシステムの故障率を時間に対して示すグラフで、製品のライフサイクルにおける故障のパターンを表します。バスタブ曲線は、その形状がバスタブに似ていることから名付けられました。

バスタブ曲線の主な要素:

1.初期故障期:

・概要: 製品が使用開始後すぐに発生する故障の増加期間です
・原因: 製造上の欠陥や設計上の問題、初期使用中の不具合などが原因で、製品がまだ「慣らし運転」をしている段階です

2.偶発故障期:

・概要: 製品が安定して稼働し、故障率が比較的一定になる期間です
・原因: 製品が適切に動作している状態で、製品の設計と製造が品質基準を満たしているため、故障が発生しにくい状態です。この期間が最も長いとされ、製品の正常な使用が行われる期間です

3.摩耗故障期:

・概要: 製品の使用が進むにつれて、部品が劣化し、故障率が再び増加する期間です
・原因: 長期間の使用による部品の摩耗や老朽化、劣化が進行し、故障が増える段階です。製品の寿命の終わりに近づくにつれて、故障が頻繁に発生するようになります

バスタブ曲線の目的:

・故障率の理解: 製品のライフサイクルにおける故障パターンを把握し、メンテナンスや交換の計画を立てるのに役立ちます
・品質管理: 初期故障期における問題を特定し、製品の品質を向上させるための対策を講じるための指標となります
・寿命予測: 製品やシステムの長期的な信頼性を評価し、使用期間中のリスクを管理するための参考になります